「シャネルツイード」を使ったグラン・ポシェットとクラッチバッグは、うちでは特に人気があります。
「シャネルツイード」というのは、あのココ・シャネルがこよなく愛し、スーツなどの洋服生地として選んできたファンシーツイード（カラフルな糸や装飾的な糸を織り込んだツイード）の通称で、うちのバッグは、元祖「シャネルツイード」と言われるリントン社製のツイードを使っています。
表情の豊かさ、華やかさ、という点で、リントン社が作るファンシーツイードの右に出るものは、なかなかないですね。
これ、生地を裁断する時に出てきた糸なんですよ。
リボンやベルベットの糸、ムラ染の糸、ウールにポリエステルにコットン・・・と、糸自体が一本一本、個性的な面白い表情を持っていて、こういう糸を組み合わせて生地に織っているのが「シャネルツイード」なんです。
全然違う個性が隣り合って、調和しながら、一つの世界を作り上げている。
そこに、深～い哲学を感じるのは、僕だけでしょうか。
料理もバッグも、素材を生かすことが基本。
良いバッグを作るために僕がいつも大切にしている生地との対話の中でも、リントン社の「シャネルツイード」との対話は、特に楽しい時間です。
「シャネルツイード」は、華やかさや綺麗さはもちろんですけれど、それだけでは終わらない、奥行きや立体感が伝わってくるのが魅力です。
春には、「シャネルツイード」を使った新作ミニバッグも発売しますよ！お楽しみに！
