リントン社の「シャネルツイード」っていうのは画期的な発明だな、と僕はつくづく思います。
これだけ表現力のある素晴らしい生地ですから、ココ・シャネルを虜にしたのも納得できますね。
リントン社は1912年創業のイギリスの会社なんですけれど、100年を超えて支持されてきたのは、やっぱり理由があるからなんですよ。
独自の技術を持っていることと、新しさを追求し続ける姿勢が、センチュリーブランドの秘訣だと僕は思っています。
リントン社が創業したカーライルは、産業革命以前から織物産業が盛んだった街。
ウールやコットンの生地を織る高度な技術と、ファンシーヤーン(個性的な飾り糸)を生地に織り込むという斬新な発想が出会って、リントン社の「シャネルツイード」は誕生したわけです。
100年を超えてなお、新作の生地を発表し続けているのは、すごいことだと思いますよ。
シャネルのような有名メゾンブランドの生地を作っているから、今も常に時代の感性をとり入れた新作生地が発表されているんです。
それからもう一つ、僕がリントン社に魅力を感じるのは、すごく開けているところ。
有名メゾンのためだけに生地を作っているのかと思うと、そうではなくて、自宅で洋服とか作る手芸好きの人たちのためにも生地を提供している側面があるんですよ。
業者を通さなくてもリントン社のオンラインショップで生地を買うことができるし、僕らでもイギリスから直接買えるんです。
誰でも「シャネルツイード」を使って手芸を楽しめるように、型紙とか糸も販売していたりする。
それくらい垣根がないんです。
そこに共感できるから、僕としてもリントン社の生地を使う意味があるし、まだ知らない人に広めたいという気持ちもあります。
うちの商品を通じて、こんな素晴らしいものが世の中にあるんだっていうことを、多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。